2011年01月25日

『神の棘』

こいつはすげえ。
人はここまで強くなれるのだろうか?


“久しぶり”という言葉がこれ以上ない位ピッタリな“久しぶり”の更新ですw
前のエントリが2009年7月21日で、iLiadですからね、既に隔世の感が…w
諸事情により長らく更新してなかったのですが、
『神の棘』を読んで、「“久しぶり”にエントリを書こうかな」と思い立ちました。
このブログのタイトルでもありますが、「タマシイをクドウされた」ようです。

作者は須賀しのぶさんで、ライトノベルを中心に作品を発表している作家さんです。
僕は今まで名前も知らず、半ば強引に貸し付けられて読んだのですが、 その人に感謝です。
ありがとうございますw

物語の舞台はドイツ、時代は第二次大戦前から大戦後となっています。 主人公はSS隊員:アルベルト・ラーセン、とカトリックの修道士:マティアス・シェルノ。
二人は幼馴染み(と言っても、幼少時にちょっと接点があった程度)で、長らくお互いを思い出す事もなく、それぞれの道を歩んでいたのですが、ある事件をきっかけに二人の人生は深く絡み合っていく事になります。

この二人を通して、第一次世界大戦の敗戦後、ヒトラー率いるNSDAP−国家社会主義ドイツ労働者党−(ナチというは対抗勢力による通称というのも初めて知りました)が、どの様にしてドイツを支配し、そして世界を戦争に引きずり込み、負けたのか……というのを、NSDAP内部の抗争や、カトリック教会との関係も含めて描いてます。

この舞台設定から“ヒトラー”、“ナチス”、“SS”、“ゲシュタポ”などの単語は浮かんでくるものの、それは僕の中で有機的に結合してませんでした。
この歴史の流れ(小説なのでフィクションもありますが)を知る事が出来ただけで、読んだ甲斐があるというものです。
(物語の途中では興味はそこしかなかったのですがw)
もっともこの小説のテーマはそこではないのですが、そのテーマは物語の終盤まで明確に提示されません。
冒険小説→戦争小説→ミステリ→純文学 と、物語の様相はコロコロと変わっていき、戸惑いを覚えることもありました。
しかし、物語の最後で明かされる真実、そしてそれを背負ったアルベルトの生き方にはとても衝撃を受けました。

上の表紙画像の下に、僕の初読時のストレートな感想がありますが、再読して思いました。
「アルベルト、君は既に人ではないよ」と。
自己完結、これは凄い事です。
僕の中途半端な仏教の知識だと、“悟りを開いた”状態と近いのですが、他人を必要としない人生はとても哀しいと思います。
いみじくも作中でアルベルト自身がこう言っています。
−−「浄化されたものはたいていつまらない」−−

P.S.
物語とは全く関係ないのですが、ナチの思想がどこかの知事の同性愛者に対する発言と似ていて、背筋が寒くなりました。
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2009年07月21日

書籍のデジタル化 —閲覧編・iLiadが来た—

以前「書籍のデジタル化」というエントリを書きました。
その後何冊かデジタル化して、iPhoneで読んでいたのですが、あまりにも手間がかかりすぎるので、他の方法を模索していました。
手間がかかるのは「PDF→iPhone用コンテンツ作成」なので、PDFをそのまま読めるデバイスはないものか、と探していたら見つけました。
それが「The iLiad Book Edition
サイトのスペックを見てもらえたら分かりますが、768x1024の解像度で16階調表示(液晶と違いバックライトが要らないので眼に優しい(笑))。しかも内蔵メモリ以外にも、USBメモリ、MMC、CFカードなどが使えます。

実物がこれ
L1010230.JPG
画面サイズは文庫本より若干大きいです。なので、文庫本から作ったコンテンツならば、実物より大きなサイズで読めるわけです。

前のエントリでレビューした『エンダーのゲーム』は初読はiPhone、再読はiLiadでした。
読んだ感想としては、iPhoneだと文を読んでいる感じ、iLiadだと文章を読んでいる感じ、でした。
実際に本を読んでいる時は、一字一句を追って読んでいる訳ではないので、文章全体を一目で把握できるiLiadの方が、読みやすいと感じました。
ちなみにiLiad用のコンテンツは「ChainLP」を使って、768x1024の画像サイズのものを作成し、PDFをフル画面表示出来るIPDFを使って読んでいます。快適です。
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『エンダーのゲーム』


"エンダーのゲーム"

人類はバガーと命名した異星人による二度にわたる侵攻をかろうじて撃退した。その後、来るべき第三次攻撃に備え、国際艦隊(インターナショナル・フリート、以下IF)は優秀な司令官を育成するバトル・スクールを設立した。
バトル・スクールに入るのはモニターと呼ばれる機器を身につけた上で6歳まで24時間監視され(何歳からつけるかは書いてなかった、と思います)、見込みありと判断された子供のみ。
そのバトル・スクールで優秀な成績をおさめ、自らの天才を証明し続ける少年エンダーの成長を描いたSF小説。

と、あらすじを説明するとこんな感じになるのでしょうが、はっきり言って初読時は、とてもヒューゴー賞とネビュラ賞のダブル・クラウンを獲った作品とは思えないほどかったるく、ダラダラと読み進めました。
読みづらい原因の一つにこなれていない日本語訳があると思います。

こなれていない一例がスラング。
この作品の登場人物はとにかくよくスラングを使います。
バトル・スクールの生徒達が生徒間で使うのは分かるのですが、IFの上層部の人物同士の会話でもスラングが頻発します。通常、軍の上層部の人物間では、こんなにスラングを多用しないと思うのですが、軍隊経験のない僕には分かりません。
そして、このスラングの訳がはっきり言っていただけない。
まあ、スラングに適訳があるかと問われると答えに窮するのですが、「短小針」と言われても全くピンと来ないんですよ。
この辺りはもっと上手く訳して欲しかったです。

そして、読んでいる時に最も疑問だったのが、エンダーの戦術的な才能だけが描かれている点でした。
(この戦術的才能に関しても、「それがそんなに凄いか?」という様なレベルで、“天才”というには物足りないというのが正直なところ)
まだ始まっていない、来るべき第三次攻撃に備えるのであれば、“戦術”ではなく“戦略”に長けた者を育成するのが筋だと思うのです。
「戦わずして勝つ」のが最も洗練された戦争の勝ち方だと僕は思うのですが、それを成すには“戦略”の才能が必要ですが、その方面の才能に関してはIFの上層部は全く求めていないのです。
その点がずっと引っかかっていて、読んでいても、「こんなんでいいの?」という疑問符が常につきまといました。

その他、読んでいる最中は様々な疑問が頭を駆け巡っていました。
しかし、大体の疑問は最後には解決しました(解決してない疑問点もありますが)。

決して読みやすい作品ではないし、話に引きこまれると言うこともない作品でした。

しかし、気になった部分もあったので再読しました。
再読後の評価は★★★★☆

ハヤカワさん、早く新訳で出して下さい。

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ここから先はネタバレ要素があるので注意して下さい。

なぜ初読時につまらなかったのか?
この物語を“エンダーの成長の物語”と読んだ(と言うか読もうとした。だってそう謳っているんだもの)のが間違いなのだと思います。
これは“エンダーとバガーとのファースト・コンタクトの物語”なのです。

エンダーは6歳でバトル・スクールに入り、バガーを滅ぼした時でも11歳でしかなかったのです。
11歳なんて、まだまだ子供です。しかもエンダーは意図的に孤立させられ、情緒的な教育を排除され、言うなれば“対バガー戦闘用”の道具として育成されるのです。
こんな状況下でまともに成長するはずもありません。
この物語はバトル・スクールとコマンド・スクールでの“ゲーム”を描くことにほぼ全篇が費やされていますが、それは単なる序章でしかないと思います。
この作品が発表された1985年当時は、この“ゲーム”を描くことにも意味があったかもしれません(実際にゲームとして発売されたことからもインパクトがあったのでしょう)が、今となっては全くインパクトもないし、面白くもありません。むしろ、エンダーの兄・ピーターと姉・ヴァレンタインが地球で行っていた、“ロック”と“デモステネス”というペルソナを作り上げる話の方が興味をそそられました。

作中に別のコンピュータゲームが登場します。
これは3Dのアドヴェンチャー・ゲームの様な感じで、バトル・スクールに籍を置く子供達の精神状態を把握する為のもの。
エンダーはこのゲームにおいても、現実の世界においても、追い詰められた状況下で、“攻撃的な方法”でしか局面を打開できせん。これは意図的にそうするように求められているのです。…バガーとの戦闘時に容赦なく敵を叩きつぶせるように。
エンダーが成長するのは、エンダーがバガーを“滅ぼした”後です。
“バガーという種族を滅ぼしてしまったエンダーがその後どうするのか?”
それこそがこの物語のテーマなのだと思います。
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2009年06月30日

『とめはねっ!鈴里高校書道部 5』

"とめはねっ! 5 (ヤングサンデーコミックス)" (河合 克敏)

NHKでのドラマ化も決定した『とめはねっ!』の5巻です。

相変わらず部員不足に悩む鈴里高校書道部が、文化祭でパフォーマンスを行うことを決定(ただし顧問の影山先生は知らない)したのが前巻のお話(なんて簡単なあらすじ(笑))

その文化祭での話と、二年生トリオ(?)の中学時代の話がこの巻の目玉。

特に二年生トリオの中学時代の話は笑ってしまいました。

そして、(ちゃんと)メインの縁くんと望月さんの恋愛模様も描かれてます。 ドラマでは見事に(?)主役を射止めた望月さんの縁くんへの意識の仕方が変わってきて笑えます(笑)

作品とは関係ないのですが、“墨擦り人形”の件ではこんなものを思い出してしまいました(笑)

そんな感じで、★★★★★

P.S.1
ドラマは6回しかしないんですよね。書の甲子園までやるようなので、この巻くらいまで放送するようですが、どんな出来になるのでしょうか。楽しみです。

P.S.2
この巻からすべてスピリッツに連載されたものなのですが、相変わらず“ヤングサンデーコミックス”です。
掲載誌が変わった作品と言えば『ピアノの森』(アッパーズ→モーニング)なんかがありますが、あれは“モーニング” で出し直してますよね。
あくまで“ヤングサンデー”で行くんですね、小学館は(笑)

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『高校球児 ザワさん 1』


"高校球児 ザワさん 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)" (三島 衛里子)

日践学院野球部唯一の女子部員、都澤理紗(愛称ザワさん)の日常を描いた漫画。

一文で書くとこんな説明にしかならないのですが、その描き方が面白い(いや内容も面白いんですよ、ちゃんと)。

一話完結で物語は綴られます(今のところ)。
しかし僕は、部活ものの漫画で一話完結って読んだ記憶がありません。

大体、“高校球児”とタイトルに付けてるのに、所謂“部活もの”ではないのです。
4コマ漫画の雰囲気と言ったらいいのかもしれません。一話のページ数も少ないですし。
こう書いているうちに、「今巷を賑わしている『けいおん!』と近いテイストなのかも?」と『けいおん!』を読んだこともないのに思ってしまいました。
(誤解されるとまずいので一応書いておきますが、この漫画には“萌え”の要素はありません(笑)。“萌え”と言うより“フェティッシュ”な感じ)。

また、物語の語り手(視点)が毎回代わります。夏の甲子園に出場した際の他校の一野球部員だったり、バッティングセンターのアルバイト従業員だったり、男子野球部員目当ての「東京都 会社員 28歳女」だったりします。

そんな描き方をしているので、この巻だけでは“ザワさん”がどんなキャラクターなのかはっきりしません(笑)
例えるならば、彫刻を彫っている過程を見ているような感覚です。
この彫刻がこれからどんな形を現していくのか、とても楽しみな作品です。
ちなみに2巻が7月に出ます。

そんな感じで、★★★★★

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2009年05月21日

『時砂の王』


"時砂の王 (ハヤカワ文庫JA)" (小川 一水)

第六大陸』(未読)などで注目されている小川一水の時間SF。

A.D.2536年、人類がETと呼ぶ、謎の増殖型戦闘機械群によって、地球は壊滅させられた。
それから62年後、人類は拠点を海王星に移して、反抗の最盛期を迎える。
しかし、ETは時間遡行を行い、過去の人類を攻撃するという戦略に変える。
それに対し、人類はメッセンジャーと呼ばれる人工知性体を主とする時間遡行軍を編成し、過去へと送り出す。

というのが大まかな設定。
主人公はメッセンジャーのオーヴィル。
メッセンジャーとは、人間身体を元にして、生殖と成長の能力を取り除き、代わりに耐久性と運動性を極限まで高め、外部情報網との連結機能を付与した人工知性体。
このオーヴィルを軸(というか他のメッセンジャーはほとんど活躍しない)に、時間遡行軍とETとの戦いを描いたのが、この作品である。

ぶっちゃけた感想を書くと、「『戦闘妖精・雪風』と『ターミネーター』シリーズを足して2で割って、100程引いたらこんな感じかな?」です。

書き下ろしなので枚数制限があったのかも知れませんが、最終防衛線である3世紀の邪馬台国に至るまでの過程を、もっと詳しく描いて欲しかったです。
オーヴィルのモチベーションの源であるサヤカとのエピソードに対する、彌与(卑弥呼)とのエピソードは物足りない。
邪馬台国に至るまでのETとの戦闘が二つの時代で描かれていますが、それも物足りない。
そして、ETとの決着の付け方も物足りない。
その他、ツッコミどころというか、説明不足なのか、考えてないのか、分からない点が多々ありました。
と、ないない尽くしで、実に食い足りない作品でした。

そんな感じで、★★☆☆☆

ところで、アレクサンドルはいつ目覚めさせてもらえるのでしょうかねぇ(笑)

P.S.
この作品も『失踪HOLIDAY』同様、私製電子書籍化してiPhoneで読んだのですが、本をバラしてしまっているので、古本屋に売れないというのはちょっと残念です(笑)

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ラベル:小説 SF 小川一水
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2009年05月10日

書籍のデジタル化

放っておいても増えるのはお金…、ではなく本とCDとDVD(最近はBlu-ray)です。

保存スペースの確保には色々と苦労しています。
CDはこんなものを使って省スペース化してますが、本となるとそうはいきません。
そこで浮上したのが書籍をデジタル化するという方法です。

最近はGoogleやAmazonが書籍のデジタル化に積極的に動いています。音楽がCDというメディアから移行しつつあるように、書籍も紙というメディアから移行する時なのかもしれません。
(もっともGoogleのやり方や著作権に対する考え方には納得いきませんが)

以前より、教則本やゲームの攻略本はPDF化していたのですが、小説のデジタル化には手を出していませんでした。
というのも、教則本やゲームの攻略本は図表などがあるので、レイアウトを保つと言う意味でもPDF化はもってこいなのですが、小説、特に文庫本は違います。
(僕はハードカバーの本はほとんど買いません。文庫落ちするまでひたすら待ちます。買ってもせいぜいノベルズ版です)
ところが、文庫本をPDF化しても、ファイルサイズが大きくなってしまうし、外出先で読むには不便になってしまい、文庫本の長所がなくなってしまいます。。
最近はスマートフォンでPDFも閲覧できますが画面が小さいため、快適に閲覧するにはネットブック以上の画面サイズが必要でしょう。中にはいつでもどこにでもネットブックを持って行くのでPDFでいい、という強者がいるかもしれませんが(笑)
僕はネットブックも持っていないし、欲しいとも思わないのですが、持っていても駅前とかでの待ち合わせ中にネットブックを開いて読書なんて腕が疲れることはしたくありません。
しかし、テキスト化したデータならケータイの画面サイズでも読めます。最近はケータイ小説というジャンルもあるくらいです(もう下火かな?)。
しかし、ただ単純にテキスト化しても、通常の小説にある「ルビ」や「傍点」などの情報がなくなってしまいます。
一般に電子書籍と言われるものは、そういった情報も扱えるデータ形式になっています。しかし多くの電子書籍の形式は、誰でも簡単に扱えるものではありません。
誰でも簡単に扱える電子書籍のデータ形式。それが青空文庫形式です。
青空文庫形式とはその名の通り、「青空文庫」で用いられている形式です。
この青空文庫形式は広く使われており、ネットには個人でアップした小説が数多くありますが、大半はこの形式に沿ったものです。しかもiPhoneには青空文庫形式のデータを扱えるAppが数種類あります。これを使わない手はありません。

前置きが長くなりましたが、では、書籍をテキスト化するにはどの様なプロセスが必要なのでしょうか。以下が簡単なフローです。
 @書籍をスキャニング
 AOCRアプリで画像データからテキストデータを抽出
 Bテキストデータを校正、加工し青空文庫形式にする

そんな訳で、積ん読本の中から、シリーズ物でなく、薄く、作者に特に思い入れのない『失踪HOLIDAY』を選んで作業を開始しました。
が、Aで早くも挫折…
ただ読むのではなく、一字一句間違っていないかチェックしながら読むというのは、想像以上の労力が必要でした。 青空文庫の工作員すごいです。

そんな訳で、当初の目的を完遂することを諦め、なんとか楽にiPhoneで本を読めないかと、ネットを彷徨っていたら「MeTilTran」というアプリを発見しました!
Windows版なのですが、「画像ファイルの版組を解析して、指定した条件(画素数や文字の大きさなど)にしたがって版組しなおしてくれる」というスグレモノ!
いやあ、こんなアプリをタダで配布してくれるなんて、作者さんなんて太っ腹!

変なところで改行したり、句読点の禁則処理が出来ない、など不具合?はありますが、そんなものは脳内補間で補えます。
これで、読書ペースも上がるかもしれません(笑)
posted by smoky_air at 16:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『失踪HOLIDAY』


"失踪HOLIDAY (角川スニーカー文庫)" (乙一)

久々に小説を読みました(笑)
何故多くの積ん読本の中からこの作品を選んだのかは、次のエントリを読んで下さい。

収録作品は以下の二編。

『しあわせは子猫のかたち』
『失踪HOLIDAY』

まずは、『しあわせは子猫のかたち』
主人公の「僕」は幼い頃より人付き合いが苦手で、「自分を知る者のだれもいない見知らぬ土地へ行き、孤独に死ぬことを切望」している大学生。
その「僕」が伯父から紹介された一軒家で一人暮らしを始めるが、実はそこは前の住人が強盗に殺されたという曰く付きの物件。
その一軒家で始まる「僕」、前の住人が飼っていた子猫、そして前の住人で幽霊の雪村との奇妙な暮らしが始まるが…。

そして、表題作『失踪HOLIDAY』
主人公は14歳の女の子、菅原ナオ。6歳まで母と二人で貧乏暮らしをしていたが、母親の再婚相手が資産家で、ナオはいきなり「いいとこのお嬢様」となる。
しかし、その母も再婚から2年で死亡。その後、父親が再婚。その結果、父、母、娘のどれも血の繋がらない一家が出来上がり、ナオは自分がいつ菅原家を追い出されるかと不安に思いながら生活を送る。
ある日、父親の再婚相手キョウコとの喧嘩がキッカケでナオは家出をするが、その行く末は意外な方向に…。

というのが、両作品の大まかな設定。
体裁としてはミステリなのですが、そちらの方はおまけのようなものです(笑)
乙一の作品は今まで『GOTH』しか読んでなかったので、こんなハートウォーミングな作品を書くとは意外でした。
特に『しあわせは子猫のかたち』は久々に小説を読んで涙しました。
(小説読んで泣いたのは『アルジャーノンに花束を』『たったひとつの冴えたやりかた』『ハイペリオン(の「忘却の川の水は苦く」)』以来かな) ろくに中身を知らずに購入し、読んだのですが、結果としては良い作品と巡り合えました。
積ん読本を整理したら他の作品にも手を出し見ようと思います。

そんな感じで★★★★☆

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2009年05月06日

『ももんち』


ももんち

冬目景の最新刊です(Amazonさんカバー画像がないじゃないですか「なにやってんのっ!」)
3月末に『幻影博覧会 3』『ACONY 1』が発売されているので、2ヶ月で3冊という、寡作な冬目景としては脅威的なハイペースの出版です(たまたま出版時期が重なっただけだと思いますが)。

主人公は美大系の予備校に通う岡本桃寧(おかもとももね)。家族、友人からは「もも」と呼ばれる、おっとりした性格の女の子。
このももの一年間が、冬目景らしい丁寧な描写(逆に言うと丁寧過ぎて話が進まない事がある。『イエスタデイをうたって』がその好例)で描かれています。

あとがきで、冬目景自身が「昔の少女漫画を目指した」と明記してます。
僕自身は「昔の少女漫画」というものがよくわからないのですが、嫁曰く「確かにこんな感じだったよ。ももちゃんかわいい」なので、作者の意図は達成できているのでしょう。
僕にとって、冬目景の作品は大抵モノトーンのイメージなんですが、この作品はちょっとパステルピンク入ってる感じです(もものキャラクターに因るものか、「昔の少女漫画」というコンセプトに因るものか)。

はっきり言って、冬目景という漫画家は「器用」ではありません。
しかし、その画のタッチと、紡ぎ出される叙情的な物語により、固定ファンは結構ついていると思われます(どの程度いるのかは知りませんが)。
読み手を選ぶ冬目景作品の中にあっては、入門用として良い一冊となっているのではないでしょうか。
(前述の『ACONY』も良いかもしれないです)

てな感じで★★★★☆

P.S.
ふと思い立って『黒鉄』を読み返したんですが、そのあとがきに「必ず再開します」という記述が…
(何故か打ち切りになったのだと思い込んでました)
LUNO』といい、描くものが溜まってますよ、冬目景さんっ!
ラベル:コミック 冬目景
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2009年04月22日

ウフコック永眠

L1010187.JPG

ウフコックが2009年4月20日に永眠しました。

前のエントリで「この後書くエントリもマンガ」と書きましたが、こんな形で違うものを書くことになるとは思いませんでした。
このエントリも書こうか迷いましたが、このブログを始めるきっかけが、ウフコックを飼い始めたことでもあるので書くことにしました。

ウフコックを飼い始めたのは2007年3月23日でした。
ペットショップで「3月中旬生まれ」と言っていたので、2年1ヶ月の一生でした。
ゴールデンハムスターの寿命は2〜3年ということなので、天寿を全うしたと言っていいのでしょうか。

手乗りハムにはならなかったし、人の気配があると巣から出てこないし(ごはんを要求する時は別)、触ろうとすると避けるし、思い描いたようなハムスターライフではなかったのですが、それでも色々なものを貰いました。

何かをする時、ウフコックのケージを見る癖が付いていることに気づきました。その度にからっぽのケージを見るのは正直辛いです。

なあ、ウフコック。僕はオマエと暮らせて幸せだったよ。
なあ、ウフコック。オマエは僕と暮らして幸せだったかな…


Twitterで慰めの言葉、お悔やみの言葉をくれた方々、ありがとうございました。
ラベル:ハムスター
posted by smoky_air at 10:24| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月12日

『とめはねっ!鈴里高校書道部 1〜4』



帯をギュッとね!』『モンキーターン』の河合克敏の最新作です。

何故4冊まとめてなのか?—それは『モンキーターン』が終了したのも『とめはねっ!』が開始されたことも諸事情により知らなかったからです(笑)

『帯ギュ』では「柔道」、『モンキー…』では「競艇」の世界を描いた河合克敏が新作で選んだのは、なんと「書道」。

どうなることかと思いましたが、さすが河合克敏、上手いです。

主人公は「ガッカリ帰国子女」の大江縁(男の子)と、「全日本柔道」で準優勝する程の柔道の才を持ち、異常に負けず嫌いな望月結希(女の子)。
この2人と3人の個性溢れる書道部の先輩達(僕的ヒットは加茂ちゃんと三輪ちゃんのコンビです)との「書道部ライフ」が丁寧な絵柄とストーリーで描かれています。

カナダからの帰国子女なので書道を全く知らない縁くんの視点を用いることにより、書道の基本を説明するシーンにも無理がありません。
また、この作品では恋愛にも力を入れるようです(『帯ギュ』の巧は幼馴染みの保奈美一筋でした。『モンキー…』の波多野は青島と澄との三角関係とかもありましたが、やはり競艇がメイン(だったと思います。なにぶん最後まで読んでないので(汗)))。
連載開始から「Boy meets Girl」の瞬間が描かれています。縁くんは一生忘れないのでしょうが、望月さんはもうすっかり忘れていることでしょう(笑)

鈴里高校書道部のキャラの他にも、ライバル校(書道のライバル校なんてあるのでしょうか?)「鵠沼学園」の面々など、魅力的なキャラが数多く出てきます。
『帯ギュ』では海老塚桜子という、主人公をしのぐ人気を獲得したキャラを創造した河合克敏の面目躍如というところでしょうか。

そんな感じで誰にでもオススメできるマンガとなっています。
★★★★★

【独り言】
相変わらず小説の方はさっぱり読んでないです。何時になったら読むのでしょうか僕は。
この後書くエントリ(予定。諸事情によりペンディング中)の作品もマンガばかりです(汗)
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2009年04月08日

PS3はタダモノではなかった

先日ふとしたことからネットを検索して、こんなアプリを見つけました。

PS3 Media Server

その名の通りPS3をDNLAのメディア・サーバーにしてくれるというアプリです。
実際はこのアプリをインストールしたマシン(Mac, Windows, Linux)がメディア・サーバーになるのですが、使用上は、PS3がメディア・サーバーという感じです。
DNLA機能はどうやらPS3の発表当初はなかったらしいので、そんな機能があることを購入後も全然知りませんでした(マニュアル全然読んでません(笑))。

このアプリのすごいところは、

 1.DVDのイメージから直接リアルタイムでエンコードしてPS3にストリーミングできる。
 2.Mac(僕の場合)内の動画ファイルの形式がPS3に対応したものでなくても、エンコードしてストリーミングできる。
 3.Javaで書かれているので前述の3つのプラットホームで使用可能。

というところでしょうか。

まあ、一番スゴイのはこのアプリのエンジンのMEncoderなんですけどね(笑)。
コイツが大抵のコーデックの対応しているので、手持ちの動画のコーデックを気にせず気楽に視聴できます。

で、ちょっと使ってみました。

まずは、DVDのイメージから直接ストリーミング。
手持ちのDVDから選んだのは『エイリアン
このDVDのイメージをリップしてやってみましが、ちゃんと字幕も化けずに再生できました。
しかしMacでエンコード→ストリーミングなのでDVDのチャプタースキップなどは無理のようです。
MacでエンコードしないでデータをPS3に送って、PS3でエンコードとかしたらいいように思うのですが、素人の浅はかさなんでしょうか。
この方法は、元のDVDのデータを全く損なうことなく利用できるのでとてもステキなのですが、いかんせんイメージファイルそのままの容量が必要となるので、HDDの容量と相談しないといけません(笑)

次は、Mac内の動画ファイルのストリーミング。
なぜかmp4ファイルは再生できず。コーデックはH.264だったのですが「対応フォーマットではありません」という表示が出て再生できません。
MEncoderは立派にH.264に対応している(実際サムネイルは表示される)ので、おかしいなぁと思いながら、適当にmkvに拡張子を変えてみたらあっさり再生しました(笑)。
これで万事OKと思ったのですが、何故か途中で再生が止まってしまうファイルあり。
Macでは問題なく再生できるのですが、なんでですかね。謎です。

まあ、そんなこんなで、まだ問題もあるようですが、これでリビングの大画面プラズマテレビで動画を鑑賞することが出来るようになりました。
「PS3はゲームマシンではない」って言うのは本当だったんですね(笑)。
リビングにいる時間が増えそうです(笑)。
ラベル:PS3 Media Server
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2009年03月24日

ハヤカワちゃんがやる気です

昨日Twitter経由でこんなものを知りました。
Sync Future

いやあ、早川書房がやる気です(笑)。
やる気の割にはFlashを使ってないサイトというのがハヤカワらしいと言えばらしいのでは(笑)。
でも、中身はスゴイ。全ての作品を読んでいるわけではないのですが、目についたところをピックアップすると…

■磯光雄×飛浩隆
電脳コイル』の磯光雄と『グラン・ヴァカンス 廃園の天使I』の飛浩隆。
初っ端から好タッグです。磯光雄はイラスト描くんでしょうか?『電脳コイル』ではキャラデザを本田雄がしてましたが。出来上がりが楽しみですね。

■形部一平×冲方丁
寡聞にして形部一平というイラストレーターは知らなかったのですが、なかなかイイですね。
マルドゥック・スクランブル』の世界観に合ってるかも(合ってると判断したから組ませたのでしょうがw)。
しかし、『マルドゥック…』と言えば、アニメ化中止という黒歴史があります。そのリベンジとして当時キャラデザだった村田蓮爾とのコンビを見たかった気もします。

■KEI×大原まり子
初音ミクと『ハイブリッド・チャイルド』ですか。なんだかなぁ、という感じ。

■高河ゆん×野阿梓
『凶天使』はまだ積んだままです。『バベルの薫り』は読んだのかな?テロリスト・レモン・トロツキーが出てくるのは何でしたっけ?(汗)
うーん、高河ゆんですかー、そうですかー。そう言えば、神林長平の『ライトジーンの遺産』の前の版でも描いてましたね。あれは一部で不評だったと記憶してます。

■茂本ヒデキチ×光瀬龍
百億の昼と千億の夜』版権は早川書房が持ってたんですね。知りませんでした。
いま、茂本ヒデキチのイラスト見ましたが、イイですね。これは期待大です。

■SHOHEI×恩田陸
ロミオとロミオは永遠に』は未読なのですが、僕にとって恩田陸ショックとも言える出来事がありました。
それは『ライオンハート』。序盤から中盤にかけては最高だったんですが、あのラストはなんなんでしょう。
ここで取り上げられる位だから『ロミオと…』はそんなことないんでしょうねぇ。

■田島昭宇×小川一水
時砂の王』これも積んだままです。なのでこのコンビがマッチするかさっぱり分かりません(笑)。

■西見祥示郎×新城カズマ
サマー/タイム/トラベラー』はこのブログでもレビューしました。そこでも書いた通りあまり評価してないのですが、世間の評価は高いみたいですね。星雲賞獲っているとは知りませんでした。

■平田秀一×谷甲州
『パンドラ』またまた積んだままです。平田秀一はどんな世界を構築するのでしょうか。

■福島敦子×菅広江
福島敦子、ググってみましたが、イチローの義姉がいっぱい引っかかりました(笑)。『ポポロクロイス』のイメージは『永遠の森 博物館惑星』に合うかもしれないですね。

■前嶋重機×飛浩隆
前嶋重機、ググってみました。『DRAGON FLY』の表紙しかチェックしてませんが、「フージコちゃん」の様でとってもアダルトな雰囲気ですね。
『象られた力』にはなかったアダルトなテイスト。どうなるでしょうか。

■村田蓮爾×桜庭一樹
村田蓮爾登場です。あえて『マルドゥック…』ではなく桜庭一樹(すいません未読です)と組ませたハヤカワ編集部の意図は当たるのでしょうか?

■神林長平
御大神林長平は『雪風シリーズ』です。ハヤカワはあのOVAを失敗作だったと思っているのでしょうか?
森岡浩之の『星海シリーズ』と共に、pixivでクリエイターを募集します。
世間的には(というかpixivユーザ)には森岡浩之の方が知名度高いかと思うのですが、どうなるでしょうか。

こんな感じで好き勝手書きましたが、期待は大です。
早く積んだままの本を読まなくては…。最近マンガしかレビューしてない(笑)。
ラベル:SF 早川書房
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2009年03月15日

『スカイ・クロラ』


『スカイ・クロラ (通常版)』

やっと観ました。
やっぱりBDはいいですね。なんたって画面が綺麗。
攻殻機動隊2.0』もBDで観ましたが、あっちは半分は過去の作品なので、BDの性能をフルに引き出しているとは言えませんでした。
でも『スカイ・クロラ』は違います。もうDVDの画質では満足出来ませんね。

原作はだいぶ昔に読みました。
当時僕は鬱真っ直中でした。
戦闘妖精・雪風』のOVAの出来に嘆いていた僕に、彼女(今の嫁)が貸してくれたのが『スカイ・クロラ』でした。
(戦闘機が出てくるという共通点だけで(笑))
とにかく暗く、淡々とした物語で、死にたくなるのをこらえ、なんとか読みました。
我ながら、よく途中で投げ出さなかったものだと思います。
誤解のないように書いておきますが、暗くて淡々とした物語は嫌いではありません(笑)。
(途中で投げ出した本は、今まで『どすこい(安)』の一冊だけですね。あれで金を取るのは犯罪ですね)
そうまでして読んだのですが、ラストを忘れてしまっているのはどういうことなんでしょうか(笑)。

死にたくならなかった分、原作に比べると映画はライトになっていると言えるのではないでしょうか。
もっとも僕の精神状態が、原作を読んだ時とは全く違いますが(笑)
押井守自身も「若い人に、生きることの意味を伝えたい」と言っているらしいです。

まあそんな感じで★★★☆☆。
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Bentoのデータが消えた…

Bentoの読書履歴データベースが消えました。

前のエントリでLeopardを再インストールをした経緯を書きましたが、そのとき初歩的なミスをしてしまいました。
なんとBentoのデータをリカバリーするのを忘れたのです。
自分では”ドキュメント”フォルダのリカバリーでOKだと思い、Time Machineのドライブをイニシャライズしたのですが、盲点でした。
アプリケーション独自でデータを保持するものについてはノーチェックでした。

他にも1Passwordとかのデータも消えました(これはメールを残してあるので、あまり問題ないのですが)。

そんなわけで手元に残してある本のデータをちまちまと入力している次第です。

「どうせ入力するのだから」というわけでオンラインの読書管理サービスも使うことにしました。
この種のサービスは何個かあると思いますが、とりあえず以下の3つのサービスに登録しました。

Stack Stock Books
ブクログ
読書メーター

どれも一長一短があって、「これ一つでOK」というサービスがないので、しばらくパラレルで使うことになると思います。

【教訓】
バックアップはメディアを変えて2つ以上とりましょう。
ラベル:Mac 読書
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2009年03月13日

Time Machine を信じてはいけません

それはSafari4のアンインストールをしようとしたところから始まりました。

そもそも、なぜSafari4をアンインストールしようとしたのか。
それはMail.appが受信時に落ちるようになったからです。

当然初めは何故落ちるのか分からなかったのですが、調べてみるとどうもMail.app+GrowlMailとの相性が悪いよう。
GrowlMailを外せば問題なくメールを受信するのですが、これでは不便。

と言う訳で、Safari4をアンインストールしようとしたのですが、これが途中でフリーズ。
仕方なく再起動したのですが、グレーの画面で処理待ちアイコンが空しく回っているだけ…
結局Leopardをインストールし直さなくてはならなくなりました。

LeopardのDVDをセットし、インストールを開始。しばらく待っていると“Time Machineのドライブからデータリカバリーできるよ”という表示。
「見せてもらおうか、Time Machineの性能とやらを」と呟きながら、Time Machineからリカバリーをポチリ(この時はこの後に待つ困難に気付く術もなく…)。
そして待つこと約3時間(だったかな?)見事にリカバリー出来ました(かのように見えました)が、ここからが泥沼。

なんと起動しないアプリがあるではないですかっ!

起動しなかったのはIllustrator, Photoshop, iDVD, LiFE with PhotoCinemaなど(他は確認してません。と言うかこれだけ起動しなければ十分過ぎ)。
しかしそのままLeopardを再インストールするのも面倒だったので、LiFE with PhotoCinemaをパッケージからインストール。しかし起動せず。
諦めて、再度Leopardをインストール。今度はTime Machineからは自分のアカウント情報とネットワーク関係の設定だけをリカバリーしてアプリは手動でインストールすることにしました。

で、アプリのインストールの段階まで漕ぎ着け、まずはLiFE with PhotoCinemaのインストール。そして起動…しません。
次にiLife、パッケージ版がないのでMBP購入時のTigerのインストールディスクからインストール。そして起動…iPhotoはOK、しかしiDVDはNG。
ここで自力でのリカバリーを諦めAppleのサポートに電話。

結局、サポートに言われたのは以下の2点。
・Leopardをクリーンインストールし、Time Machineからのデータのリカバリーは自分が作成したデータだけにして、アプリは自力でインストールして下さい。
・iDVDはヴァージョンが古いのでLeopardでは起動しないので、iLife'09を購入して下さい。

で、3度目のOSのインストールは以下の順序で行いました。
・Tigerのインストール
・Tigerで出たアプリのインストール
・Leopardへのアップグレード
・Leopard対応のアプリのインストール
・自分が作成したデータのリカバリー

以上のことを行った後、ダメもとでiDVDを起動したみると…なんと起動するではないですかっ!なんだったんだサポートの○○○っ!!!

至急怒りの電話をAppleにしたことは言うまでもありません。

教訓
・Time Machineを信じてはいけません。自分のデータだけをリカバリーしましょう。
・Appleのサポートを信じてはいけません。嘘を言うことがあります。

「あえて言おう、カスであると」
posted by smoky_air at 18:39| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月28日

スコペロ 1



引き続きカサハラテツロー作品。

「時は近未来、所はスペースコロニー」と言うとSFの王道です。
が、そのスペースコロニーが丸ごと女学園(懐かしい響きですが、そう書いてあった)となると問題です。
この設定はオタク心をくすぐりそうですが、僕の心は冷えました。

唐突ですが、現在僕は自宅警備員をしており、週に一回病院に行く以外はほとんど外出しない生活をしています。
自宅は、文明に触れるには車かバスでの移動が必要、という横浜の片田舎に位置しており、現在は薬の副作用で眩暈の起こる状態なので車の運転は事実上不可能なのです。
なので、買い物は人に頼むかネットというのが現状。
そんな訳で、嫁に『RIDEBACK』の10巻の購入を頼んだのですが、「カサハラテツローの別の新刊がある」という一言に、内容も知らず買ってきてもらったのがこの本なのです。
(長い説明、お付き合い下さりありがとうございますm(__)m)

主人公はこの高天原女学園に赴任した教師・在原文平、なのか、学園の高等部に籍を置く二条院サキ、なのかはまだ不明。というか一人ではないのかな(在原文平というキャラは主人公にするにはイロモノ過ぎの感が…)。
(関係ないですが、カバーの二条院サキを見た瞬間、「惣流・アスカ・ラングレーみたいだな」と思いました)
この巻を読んだ時点では、まだまだどう展開するのか判断できませんが、裏表紙には、「高天原女学園を舞台にした近未来コメディー」とあります。
カサハラテツローが学園コメディーを描くというのはピンと来ませんが、「カプセルボール」という競技を始め、そこかしこに登場するSF的ガジェットは流石にカサハラテツローです。
しかも大阪教育大学教育学部教授・福江純の監修付きで、こだわりの設定がさらにこだわりに(笑)。

そんな感じでまとまりのないレビューとなってしまいましたが、期待も込めて★★★☆☆。
posted by smoky_air at 15:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

RIDEBACK 10



『RIDEBACK』遂に完結です(今度こそ本当です(笑))。

前巻で自分の目的を「この世界からGGPを駆逐すること」と断言した琳。
「あと1巻でどうやって駆逐するのだろう?」という大方の読者が思ったであろう疑問は意外な形で結実します。
あとがきで作者が書いていますが、作中、琳が迷走していたのは「キャラが勝手に動く」という状態に作者が翻弄されていたからだそうです。
で、勝手に動いて作者を困らせた琳、実はあることを実行するために日本に戻ってきたのでした。
そして、かつて自分が憧れた場所、限られた者だけが辿り着ける場所、かつて母親が輝きを放っていた場所、に辿り着き……詳しくはコミックスをご覧下さい(笑)。

僕としては納得の結末ではありませんでした。
琳が切り開いたと言える5年後の世界情勢を、「ロドリゲスさん」の語りだけで済ましてしまっていますが、もう少し違う表現をしても良かったのでは?(ページ数の関係もあるでしょうが)
でも、琳としては、輝きを伝えることができたし「真っ白に燃え尽きた」納得の結末と言えるのではないでしょうか。

そんな感じで、★★★☆☆。

P.S.
原作の方はこんな感じで完結ですが、アニメの方はどうなるんでしょうか?
原作でキーパーソンとなる横山みさをは、アニメでは完全にサブキャラ化してしまってるし(笑)。
大筋では原作のストーリーを追ってるものの、独自の展開が見せているので、全く同じ結末はないと思いますが…

そして『ひしだ君劇場』も完結しました(知らない人は今すぐコミックを手に取りカバーを取ってみましょう)。
アニメでは前回の『ニューひしだ君劇場』は珠代&すずりに取って代わられてしまいましたが(笑)。
posted by smoky_air at 15:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月17日

多重人格探偵サイコ 13


とうとう13巻まできました。

この巻では前巻に引き続き「昭和の妖怪」清水のじいさんから物語の核心が語られます。
それから今後の展開への伏線。

巻頭は記念すべき(?)1巻の冒頭の小林洋介と本田千鶴子を意識したカップルの会話シーンです。
(改めて見比べると画のタッチがだいぶ変わりましたね)
しかもその会話の内容は彼氏が見た夢の話。
さらにその夢とは、3巻でカーラジオから流れてくるBlankey Jet Cityの「水色」を聴きながら、伊園磨知に不安を口にした時の雨宮一彦の記憶と思われる。というファン泣かせの構成。

笹山と天馬(通称青島)を呼び出した西園弖虎の二人への頼みとは何か?
そして、鬼干潟襲撃に失敗したと思われた鬼頭の、鬼干潟のスペアでは終わらないという執念を見せつけられます。

こうなってくると「ますますクライマックスが近づいてきたな」と感じます。
ガクソという訳の分からん組織を設定したおかげで、途中の迷走もガクソのせいということで無事着地点を見いだせたようです(笑)

そんな感じで★★★★☆。
posted by smoky_air at 15:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月10日

ライドバック 9

"RIDEBACK 9 (9) (IKKI COMIX)" (カサハラ テツロー)
ライドバック公式HP

「これはある少女が自らの意志を獲得する物語である」

「ライドバック9巻発売」の報に「おおっ!やっと出たか」と思い、「完結」の報に「なんでやねんっ!」と思いました。
だってそうでしょう。前巻で親友上村しょう子と先輩片岡珠代のピンチに現れた尾形琳の活躍が9巻から始まると思っていたのに「完結」だなんて。

と思って読み始めました。で、読んで納得。
「作者カサハラテツローはこういう話を描きたかったんだな」というのが伝わってきました。
それが最初に書いた一文だと思っています。
まあ1stガンダムみたいなもんですね。あっちではアムロが戦う理由を見つけた後も話は続きましたが、こちらはそこまで。
欲を言うとこの先の尾形琳を見てみたいのですが、そこは作者の意志を尊重しましょう。

しかし「アニメでこのストーリー展開はちょっとつらいのではないのかなぁ」というのが正直な感想。
アニメ版ならではのストーリー展開を期待します。

てなわけで★★★★。

ちなみにこのエントリから、僕の文体が変わっていることに気付いた方もいるかもしれません。
あの文体にしていたのは、はっきり言って「夢枕獏さんのあとがきが好きだから」です(笑)
で、あんな雰囲気を出せたらいいなと思い、あの文体にしていたのですが、どうも僕とは相性が悪いらしく、エントリを書く度に「あ、間違えた」と修正していました。
そんな訳で「自分らしい文体」で書こうと決めて今回のエントリとなりました。

読み苦しくないと良いのですが…


【訂正】ライドバックはこの巻で完結してません!次巻10巻で完結です。
んー、なんでこういう事になったんでしょうねぇ、「完結」だと思い込んで読み始めたので「9巻 完」で「もう終わったわ」と思い、その次の2ページが頭に入らなかったんでしょうね(苦笑)
というわけで、あと1巻分は尾形琳の活躍が見られます。良かった、良かった(笑)
posted by smoky_air at 15:48| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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