2009年05月10日

『失踪HOLIDAY』


"失踪HOLIDAY (角川スニーカー文庫)" (乙一)

久々に小説を読みました(笑)
何故多くの積ん読本の中からこの作品を選んだのかは、次のエントリを読んで下さい。

収録作品は以下の二編。

『しあわせは子猫のかたち』
『失踪HOLIDAY』

まずは、『しあわせは子猫のかたち』
主人公の「僕」は幼い頃より人付き合いが苦手で、「自分を知る者のだれもいない見知らぬ土地へ行き、孤独に死ぬことを切望」している大学生。
その「僕」が伯父から紹介された一軒家で一人暮らしを始めるが、実はそこは前の住人が強盗に殺されたという曰く付きの物件。
その一軒家で始まる「僕」、前の住人が飼っていた子猫、そして前の住人で幽霊の雪村との奇妙な暮らしが始まるが…。

そして、表題作『失踪HOLIDAY』
主人公は14歳の女の子、菅原ナオ。6歳まで母と二人で貧乏暮らしをしていたが、母親の再婚相手が資産家で、ナオはいきなり「いいとこのお嬢様」となる。
しかし、その母も再婚から2年で死亡。その後、父親が再婚。その結果、父、母、娘のどれも血の繋がらない一家が出来上がり、ナオは自分がいつ菅原家を追い出されるかと不安に思いながら生活を送る。
ある日、父親の再婚相手キョウコとの喧嘩がキッカケでナオは家出をするが、その行く末は意外な方向に…。

というのが、両作品の大まかな設定。
体裁としてはミステリなのですが、そちらの方はおまけのようなものです(笑)
乙一の作品は今まで『GOTH』しか読んでなかったので、こんなハートウォーミングな作品を書くとは意外でした。
特に『しあわせは子猫のかたち』は久々に小説を読んで涙しました。
(小説読んで泣いたのは『アルジャーノンに花束を』『たったひとつの冴えたやりかた』『ハイペリオン(の「忘却の川の水は苦く」)』以来かな) ろくに中身を知らずに購入し、読んだのですが、結果としては良い作品と巡り合えました。
積ん読本を整理したら他の作品にも手を出し見ようと思います。

そんな感じで★★★★☆

posted by smoky_air at 16:26| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

「失踪HOLIDAY」乙一
Excerpt: 失踪HOLIDAY (FC2) ★★☆☆☆ 2000/12 乙一 2冊目の乙一でこれを選んだのは失敗だったかも(´ロ`) 「失踪HOLIDAY」とあるけれど 「しあわせは子..
Weblog: 触れ 色づきゆく
Tracked: 2009-05-23 20:53
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。