2009年05月06日

『ももんち』


ももんち

冬目景の最新刊です(Amazonさんカバー画像がないじゃないですか「なにやってんのっ!」)
3月末に『幻影博覧会 3』『ACONY 1』が発売されているので、2ヶ月で3冊という、寡作な冬目景としては脅威的なハイペースの出版です(たまたま出版時期が重なっただけだと思いますが)。

主人公は美大系の予備校に通う岡本桃寧(おかもとももね)。家族、友人からは「もも」と呼ばれる、おっとりした性格の女の子。
このももの一年間が、冬目景らしい丁寧な描写(逆に言うと丁寧過ぎて話が進まない事がある。『イエスタデイをうたって』がその好例)で描かれています。

あとがきで、冬目景自身が「昔の少女漫画を目指した」と明記してます。
僕自身は「昔の少女漫画」というものがよくわからないのですが、嫁曰く「確かにこんな感じだったよ。ももちゃんかわいい」なので、作者の意図は達成できているのでしょう。
僕にとって、冬目景の作品は大抵モノトーンのイメージなんですが、この作品はちょっとパステルピンク入ってる感じです(もものキャラクターに因るものか、「昔の少女漫画」というコンセプトに因るものか)。

はっきり言って、冬目景という漫画家は「器用」ではありません。
しかし、その画のタッチと、紡ぎ出される叙情的な物語により、固定ファンは結構ついていると思われます(どの程度いるのかは知りませんが)。
読み手を選ぶ冬目景作品の中にあっては、入門用として良い一冊となっているのではないでしょうか。
(前述の『ACONY』も良いかもしれないです)

てな感じで★★★★☆

P.S.
ふと思い立って『黒鉄』を読み返したんですが、そのあとがきに「必ず再開します」という記述が…
(何故か打ち切りになったのだと思い込んでました)
LUNO』といい、描くものが溜まってますよ、冬目景さんっ!
ラベル:コミック 冬目景
posted by smoky_air at 17:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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